マドリッドのホームステイ、どケチなホストに対抗する留学の知恵

スペインホームステイ

海外ホームステイ

初めてのホームステイは、大学の単位をとるための海外セミナー。
場所はイギリスで、そのときの旅行についてはこちら

緊急着陸初めての海外ツアー、帰国便は緊急着陸のトラブル

スペインでのホームステイ

スペインでのホームステイは1992年のこと、”きりぎりす”がスペインに滞在した年です。

そもそも、なぜスペインに行っていたかと言うと、この年はスペインでオリンピックと万博があったのです。

セビリア万博については、こちら

スペイン夜行バスセビリア万博反対紛争に巻き込まれた話とバスの乗客が1名多かった話

そして、”きりぎりす”はオリンピックの仕事をするために日本を離れました。しかし、マドリッドにホームステイしている間に、現地の採用先から連絡が来て、仕事はおじゃんになってしまったのです。

じーな

なんですとーっ!

と言っても、会社を辞めて来てしまっていたので、そのまま帰るというわけにもいかず、滞在することにしました。
VELTRA

マドリッドでのホームステイ

ホストファミリー

マドリッドでホームステイしたのは、4月から7月までの3ヶ月。
ホストファミリーは、そのとき通う予定にしていた語学学校からの紹介です。

家族の構成は、離婚した奥さん(40歳ちょい過ぎ?)別居の息子(20歳ぐらい)娘(17歳)
息子は3ヶ月の間に3、4回しか会いませんでしたが、なかなかの好青年で、お母さんとは仲良し。娘はスペインでは標準的なのでしょうが、思いっきり背伸びをした飛んでる姉ちゃん、お母さんとの仲はイマイチと、まあ日本でもそんなものでしょうかね。

食事の提供

ホームステイを始めて、まず驚いたのは1日2食だということ。

費用は結構な金額だったので、てっきり3食付きかと考えていました。そして2食だと知ってからも、通学している”きりぎりす”には、朝と夕食が提供されるものと思ったら、朝と昼だったのです。

日本人的には、かなりカルチャーショックな話ではありませんか?

昼食は、学校から1度帰宅して食べて、夕方再び学校に向かいます。はっきりした時間は覚えていませんが、17時ごろから授業があったのではないかと。

その後、夕食は食べなくてもいいし、買ってきて食べてもいいわけですが、3ヶ月の間、ホストファミリーと食事をしたことは1度もありません。朝も昼もです。
彼女たちがどのタイミングで食事をしているのかは、全くの不明でした。
夕食は、ほとんどのスペイン人がそうであるように、食べていなかったようです

洗濯料金の請求

そんなことで驚いていられないのが、洗濯のこと。

1回の洗濯料金は、800円ぐらい(8ペセタ)だと告げられました。
クリーニング屋ならともかくも、家での洗濯が別料金なんて聞いたことありません。

彼女いわく

マドリッドは水がないところなので、水道代がやたら高い、だから洗濯料金をもらいます」

”きりぎりす”は、同じ学校に通学している数人の日本人に聞いてみました。

誰もそんな料金を払っていません。

勝手に洗濯してと言われたり、はたまたある男の人は、洗濯してすべてにアイロンまでかけてくれているとのこと。

「なんというガメツイ女だろう〜」

以後、彼女を”ケチんばばあ”と名付けました

入浴しすぎの指摘

ヨーロッパ人は、あまり入浴しない傾向にあるのですが、このホストファミリーも入浴しているのを見たことがありません。

水道代が高いと言われても、やはり日本人は3日もすればシャワーしたいです。
そこで、3日に1回というペースで頭も洗っていたら

「”きりぎりす”は、入浴しすぎよ、だから髪の毛が少ないのよ」って

うるへーっ💢

3ヶ月の滞在中には、他の空き部屋にも留学生が来ていました。アメリカ人の女の子が2人いたとき、偶然マクドナルドで会ったので、”ケチんばばあ”の話になりました。

彼女たちもシャワーを指摘されたので、毎日プールへ行って、そこでシャワーをすませてくることにしたということです。なるほどですね。


自分で洗濯する方法

さて、言われるとおりに洗濯代を払っていたらとんでもない浪費となります。そこで、”きりぎりす”は、シャワーするときや、”ケチんばばあ”の留守中をねらって洗面所で洗濯することにしました。

ですが、洗濯物を干す場所がありません。部屋の中はお掃除やゴミ箱の処理に”ケチんばばあ”が出入りします。

秘密の干し場所

そうなると、干す場所は洋服ダンスの中しかありません。洗濯物をしっかり絞ってもしずくはポタリポタリと落ちてきます。落ちる場所にスーパーの袋などを敷いて食い止めておくことにしました。

それでも、しずくはあちらこちらにポタリ、ポタリ・・・

現地で生活している知り合いと話したところ、彼女も留学中には洋服ダンスの中に洗濯物を干して、タンスを腐らせてしまったということでした。

まあ、ない話でもなさそうです。
たとえ腐ったとしても、自分が蒔いた種、今後は反省してもらおうじゃないの。

敵を欺く

こっそり洗濯をしていると、あまりに洗濯物を出してこないことを不審に思われます。なので、2週間に1回ぐらいは洗濯をお願いしていました。

それでも”ケチんばばあ”は、洗濯物が少ないことと自分に洗濯料金が入らないことを気にしているのか

「洗濯物はないの?パンツ(下着)は?」と聞いていました。

「毎日パンツを出さないわけないだろ、洗ってるに決まってるよ💢」

アメリカ娘の仕返し

いっしょにホームステイしていたアメリカ人たちが帰ったらしき日、”ケチんばばあ”が

「しばらくシャワーを使えなくなった、修理をお願いしてる」と言いました。

プールでシャワーして、家ではシャワーを使っていなかった彼女たち、知ってか知らずか?
帰る前にシャワーを壊して帰ってしまったのだそうです。
おそらく、水量を多くしようとしてバルブをいじったのでしょう。

それを聞いて”きりぎりす”は、思いました。

やってくれたねー!


2 COMMENTS

じーな

そうなんです。でも目的を達成するためには、我慢しなければなりませんからね。
留学生の励みになればいいんですけど。

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