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APPLE 愛好者(ファン)
APPLE 製品をこよなく愛し、APPLE教とかAPPLE信者と言われるような熱狂的ファンがいますが、”きりぎりす”もそのメンバーの1人です。
iPhoneや iPadを持っているだけならともかく、Macを使っているとなると、もうその魅力に取り憑かれているに違いないのです。
戦友と呼び合う仲間がいる
APPLE STORE 販売初日
”きりぎりす”がiPhoneを使うようになったのは、2011年のこと。日本にiPhone が登場したときに即買いをねらいましたが、基本料金1万円という壁には、なすすべもありませんでした。
それから数年、2011年11月14日、iPhone4sの販売初日には、APPLE店舗の前に長ーい列ができていました。
午前7時に単独で列に並んだ”きりぎりす”は、290番ぐらいの位置どり。会社には少々遅れる程度で出勤できるだろうという、後で考えるととんでもない見込み違いに気づきもしていませんでした。
この日はソフトバンクかauのどちらかで契約できるという条件だったと思います。”きりぎりす”はJスカイ時代からのソフトバンク利用者だったので、もちろんソフトバンクでの契約を希望しています。
ところが
ニュースにもなったハプニング、ソフトバンクのオンラインは正常に動かなかったのです。
戦友との出会い
販売が開始になっても一向に進まない長蛇の列。そうなってくると単独で行列に並んでいる人はトイレと食事が気になってきます。列から脱落する人も出てきます。
雨が降ってきました。
そんな中、前に並んでいた男の人がトイレに行ってくると言って外れて行きました。戻ってきたとき、彼は暖かいお茶を買ってきてくれたのです。
前日までは暖かかったのに、その日は肌寒く体は冷える一方、このお茶はぺこぺこのお腹にもしみて、涙が出そうにうれしかったです。
昼も過ぎて、それでも粘る人たちは次第に仲良しになりました。”きりぎりす”が協力しあったグループは男の人が2人、女子が2人。情報を交換しながら列が進むのを待ちます。
体に限界が迫ってくる
雨は土砂降りになり、男の人が小さな傘でなくAPPLEの大きな傘を借りてくれました。ありがたいです。だけど、すでに靴はずぶ濡れ、通勤用の鞄の中にも雨が入っているような状況なので、寒さのために体が揺れ始めました。
もうダメかもしれない・・・
ここまでがんばってリタイアは避けたい、でも倒れて運ばれたら会社にもバレてしまいそう。
交代で休憩を取り、コンビニに行ったり、体を動かすことにしました。体が冷えるのが一番辛く、カイロを持ってなんとか耐えようとしていましたが、もう限界は近いと思いました。
辺りは夕暮れで暗くなってきた頃、そう、もうそんな時間になっていたのです。とうとう朝から食事もできていません。4人のうち男の人が1人、auに変更すると決めて抜けて行きました。
auにすれば、あっという間に列は抜け出せる、ここまで待っているのは単なるバカかもしれません。
もう、待っている人数も少なくなってきて、APPLEから最終の人数確認がありました。
どうやら買えそう
ついにiPhone4sゲット
この日初めて、交代で食事に行くことにしました。そして3人とも食事に行ったかどうか、確かな記憶はないのですが、APPLEさんから誘導があり建物の中に入ることができました。
時間は19:50
このメンバーだから、なんとか耐えることができたのです。彼は言いました。
「”戦友”だと思ってる」
助け合い、励まし合い、情報を伝え合って、身も心もボロボロになった1日は、オーバーに言えば初日にiPhone をゲットするという戦争だったのです。その”戦友”とは、今でも交流があります。
Windows から Mac への転向
このあと、iPad、 iPadミニをゲット、そして”戦友”がすでにMacだったことから”きりぎりす”はMacに転向し、APPLEファンの道を歩み始めました。
現在もまだ、発売日にAPPLE STORE 前に長い行列ができているかはわかりませんが、”戦友”の誰も行列に加わっていないことは確かです。
もし、あなたが挑戦を考えているのなら、十分な装備、そして強い忍耐力と体力を身につけて望むことをお勧めします。
※写真は、APPLE STORE マドリッド店です。ロゴのカラーが珍しいですね。