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尿路結石とは
尿路結石と聞くと、
『体に石が詰まることだろう』
と考える方も多いでしょう。しかも、その石は食べたものの中に入っていて、例えば貝などを食べると入っていた砂が体に残り、やがては石になる。
そうです、正解!
なんてことがあるわけが、ありませんww
でも、”きりぎりす”も昔は、結石になったら困るから砂は絶対食べないようにしようと、考えていました。
結石の正体は、シュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムなどの固まりで、腎臓にできたものが尿管、膀胱、尿道と通ってくる途中で詰まってしまうことなのです。
胆石との違い
胆石は、胆のうや胆管にできるものです。大きな違いは、自覚症状がないので痛みが起こるまでは気がつかないことが多いのですが、大きさも小石ぐらいになっていて、尿路結石のように自然に出てくれるというものではありません。
尿路結石の症状
これは、数年前に”きりぎりす”が体験した七転八倒の1日の物語です。
前日
その日の前夜、なんとなく膀胱のあたりに不快感があり、膀胱炎になるのではないかという不安がありました。
あとで考えると、そのときお水の1杯でも飲んでおけば、石は流れてしまっていたのかもしれません。
発症
午前中、会社にいると腰のあたりに鈍痛を感じました。以前、腎盂炎をやったことがある経験から腎臓に異常が発生しているような気がしました。
そして、会社の診療所へ向かいました。
エコー診断
診療所で、エコーを撮ってもらっていると、だんだん痛みが増してきて、終了した頃には椅子に座ることができず、その場でうずくまりました。
診療所に行ってくると席を離れてから、この間15分も経っていません。それほど尿路結石は急激に襲ってくるのです。
救急病院へ
すでに先生は結石の診断をしていたので、救急車で搬送を依頼するところだったのですが、”きりぎりす”が
と言ったので、付き添い2人とタクシーで救急病院へ向かいました。
そのタクシーの中では、
「まだー?」
「まだ着かないのー?」
「・・・・・・」
ゲロゲロー (お食事中ですか?すみませんね)
”きりぎりす”は、痛みに耐えていると、すぐに吐き気をもよおすのです。この時点で激痛はこの域に達しておりました。
病院での処置
病院へ行くと、詰まった石を何かの方法で落としてくれるのだと考えていました。なので、なんとか早く病院へ連れて行ってもらいたい一心だったのです。
しかし
救急病院がしてくれたのは、痛み止めの点滴
そんなものは、全く効きません。
「吐きそうですー」
ゲロゲロげろー
処置台でのたうち回り、動きが止まったら
ゲロゲロげろー
やがて、ストレッチャーに乗せられてCTを撮りに行きました。
そこでも、のたうち回る”きりぎりす”
「今から撮影しますから、動かないでくださいね」
「吐きそうですっ」
ゲロゲロげろー
なんとか、撮影は終わり
「はい、終わりましたからね」
「吐きますっ」
ゲロゲロげろー
そして、運ばれるストレッチャーの上でも暴れまくる”きりぎりす”
でも、それが功を奏したようです。
結石との別れ
再び救急の処置室へ戻ると、痛みは治まりました。
CTの結果、石はちゃんと写っていましたが、無事に流れて行ったようです。そうなると、尿路結石の痛みは跡形もなく消えて行きます。
後には、前夜のような膀胱の違和感が少々残っているだけ。体には疲労と化粧が崩れてぐちゃぐちゃになった妖怪のような顔が置き去りにされています。
尿路結石の予防
水分摂取
石を流すという意味では、水分がカギになることは間違いありません。もともと水分をあまり取らなかったので、意識して多めに取ることにしました。寝る前には、コップ1杯の白湯を飲んでいます。
アルコールを飲むと、それだけで水分を取った気になりますが、逆に利尿している可能性もあるので、必ず補うようにしています。
カルシウムの摂りすぎに気をつける
尿路結石は、食生活に原因があるとも言われていますが、骨粗鬆症などの治療をしている場合には、カルシウム過多になっている可能性もあるので注意が必要です。
その後、尿路結石で苦しむことはありません。あれが国際線の飛行機の中で起こらなかったというのが不幸中の幸いでした。