モロッコ旅行、不安なイスラム圏を女性だけで攻略

モロッコ旅行

モロッコ旅行のおすすめ度

モロッコ旅行は、魅力がたくさんあります。

でも、女性だけで行くことは勧めません。なぜって、攻略するには、この2人のように破茶滅茶な行動力が必要かもしれないからです。

この記事は観光の案内ではなく、観光ガイドには書いていない体験を記事にしたものです。また、当時の写真は電子データになっていないので、残念ながら掲載することもできません。

スペインからモロッコへ

当時、”きりぎりす”はスペインのグラナダに住んでいる33歳、同行した友人はマドリッド在住の25歳ぐらい(日本人)でした。

マドリッドからの夜行バスは、早朝グラナダ駅に到着します。大抵は予定より早いので辺りは真っ暗の4時前だったりします。

8時ぐらいに待ち合わせして、どうやって時間を過ごしたのか聞くと

「駅前のベンチで寝てた」

これにはびっくりしました。友人は長い髪が腰のところまであります。それでベンチで寝ていても何事もない。まあ、”きりぎりす”たちにとってスペインという国は、決して危ない国ではないのですが。
ある意味、そんな女が1人でベンチに寝てる方がこわいかもしれませんww

アルヘシラスからフェリーでタンジェへ

2人はグラナダからバスに乗り、アルヘシラスへ向かいます。

スペインからモロッコ

フェリーはかなりの大型船でした。
モロッコへ入国する前に船内でパスポートを回収し、スタンプをもらいます。

VELTRA

モロッコ旅行の始まり

タンジェ

到着した港町タンジェでは、特に観光もせずに鉄道の出発までの時間つぶしをしました。
まだこの辺りは、スペインの影響もあってそれほどイスラム圏の雰囲気はありません。

深夜のモロッコ鉄道

列車は夜間しか走ってなくて、タンジェからメクネスを目指した2人は、途中で乗り換えを余儀なくされます。

もう0時を回っているかという時間、駅のトイレに行ってみました。
入り口にはお兄さんがいて、中に入ると水の入った紙コップが1つ。用を足したら流しておけということでしょう。
便器はありません。
モロッコはと言うか、イスラム圏は男尊女卑なのでしょうか。レストランに行っても女子トイレだけが悲惨な状態だったりします。

乗客たちは、線路上で待つこと30分以上、乗り換えの列車が来て出発。
メクネスに着いたのは午前3時前ぐらいです。

メクネスのしつこいガイド

深夜に到着して、街はひっそり寝静まっているだろう
と思ったら大間違いです。

駅前は煌々と明かりが灯り、たくさんの人で賑わっています。まるでお祭りのよう。

「なんじゃ、これ?」

ホッとしたのも束の間、ガイドのお兄ちゃんたちがハイエナのように取り囲み

「あっち行こう、こっち行こう」

ちぎっては投げ、ちぎっては投げしても、次から次へと群がって来ます。ちょうどホテルを探さなくてはならないので、案内させることにしました。
ホテルのことなど、全く考えてなかった2人です。

駅から離れ、人も歩いてないような町外れを通り、本当にホテルに連れて行くのかと不安もありましたが、ちゃんとホテルに到着しました。

宿泊はホテルのロビー

まあまあ良さそうなホテルでしたが、あいにく満室。
その時間に再び外に出て歩く気にもならなったので、考えたのがホテルのロビーで朝まで過ごすこと。

長椅子に座って、ときどき眠りながら朝を迎えました。ホテルの従業員たちが2人を珍しそうに見ていました。
そんな日本人は見たことないでしょうよ。

朝になると出発するお客もいるので、準備ができた部屋に入れてもらえました。親切です!
おかげさまで、シャワーして少々眠ることができました。

モロッコのカフェ

”きりぎりす”の特技?としては、一度通った道を頭の中にインプットすることができるというのがあります。前日通った道にカフェがあったのを覚えていて、朝食に出かけました。

ヨーロッパをあちこち旅した”きりぎりす”

もうどこに行っても、大して変わりなし

すーじー

という考えに、モロッコという国は、久々のカルチャーショックを与えた国です。このカフェに入ってみると女性は1人もいません。どうやらフラフラ出歩いたりはしないようです。

ただイスラム圏としては、サウジアラビアのように男性が白、女性が黒の服というような厳しさはありません。

男性の服装は、フード付きでねずみ親父がいっぱいいるような感じです。夜間は冷えるので、フードを被って暖かくできるから便利です。ねずみ親父服、ほしかったです。

市場でショッピング

大きな市場があり物価は安いので、ねずみ親父服や、女性の服を買いたかったのですが、イマイチ決まらず、代わりに2人は絨毯を買いました。スペインへ持って帰れる小さなサイズのものですが、交渉はしつこいです。誰って、”きりぎりす”たちですよ。

現金の方がずっと安いので、あーだり、こーだり

モロッコは、ご馳走三昧

スペインの日替わり定食の値段でフルコースが食べられるので、毎食おいしものをいただきました。フランスの影響を受けているので、パンも美味しいです。

注意してほしいのは、モロッコに行くとスペイン人でさえ

「食中毒になるよ」ということなので、ちゃんとしたレストラン以外では食べないようにしましょう。

注意
モロッコでは、必ずレストランで食事しましょう

モロッコ旅行の問題点

食中毒

そうして、食べ物には気を使っていましたが、帰りの高速船を待つターミナルでいわゆるロイヤルミルクティを飲んだところ

やってしまいましたー

友人とはアルヘシラスで別れて乗ったグラナダ行きのバス、お腹が痛くなりました。ホテルに着いてからはトイレを占拠。
安ホテルの共同トイレだったので、申し訳なかったです。

そして、とうとう我慢できず

グラナダの救急病院

深夜にタクシーに乗り、

「救急病院へ行って」

「どこの?」

「一番近いところでいいよ」

「いろいろあるよ」

「xx通りにあったから、そこでいいわ」

全く、救急病院ぐらいとっとと行ってほしいものです。
当時の救急病院は、外国人なら無料 というありがたい制度があり、ホテルに帰った”きりぎりす”は、ようやく落ち着けたのでした。
友人は、ブラックのコーヒーだったので食中毒は免れました。

モロッコに行くときは、強い意志と行動力で楽しみましょう。

救急病院の利用については、こちら

海外旅行中の救急病院 海外で食中毒、夜中に1人で救急病院(スペイン)

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