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ハリネズミの”しぇり”虹の橋へ
ハリネズミの”しぇり”が逝ってしまいました。
3歳8ヶ月
”きりぎりす”は、5年ぐらい生きてくれるものだと思い込んでいたのでショックを受けました。
このサイトでは、辛いことや悲しいことを扱わないようにしてきました。
今年、同居人(犬)アニスを失ったことについても記事にはしていません。しかし、ハリネズミについてのデータはまだまだ不足しており、未知の動物なので、飼い主さんたちには、今後の参考にしてもらえるように書くことにしました。
この夏、異変に気づくまで、病院には一度も行ったことのなかったハリネズミのしぇりが、この世を去ることになってしまった記録です。
病院に通い始めた頃の記録はこちら
ハリネズミの通院記録
- 6月 触ると怒るようになって、なでることができなくなる
お腹から胸にかけて大きなカサブタ発見
体重322g
それまでは、なんとかお腹の側面や背中を触らせてくれていたのに、断固拒否するようになりました。
- 7月 カサブタは剥がれたものの、あとがジュクジュクとして治らない
病院①に行くも、水で洗うようにとの指示
大好きだった砂浴びを完全拒否
体重317g - 8月29日 よくなることがあっても、また繰り返しの状態になるので、病院②に行く
飲み薬(バイトリル、トランサミン、ビオフェルミンR粉)
体重292g - 9月5日 病院③に変更
鎮静かけて、検査
ダニ なし 傷のバイ菌も特になし
飲み薬(バイトリル、Mito Max、ニコルダ)・塗り薬(バイオバーム)
体重300g
塗り薬を始めたことで激怒しており、ホイールも回さなくなる
餌は、家の前まで移動させて、完全に引きこもり状態
- 9月19日
飲み薬(バイトリル、ニコルダ、プレドニゾロン )
体重285g
大人になって、体重が300を切ることはほとんどないので、心配
- 10月3日 薬続行
飲み薬(同じ)
体重287g - 10月17日 通院時に出血 場所がわからないため鎮静かける
出血は足のカサブタが剥がれたためで、口の中に出血がないことを確認
飲み薬(バイトリル、ニコルダ)
翌日から、緑のオシッコ
体重275g
危険な体重に入ってきたことを実感する
出血のため、頭と顔に血が付いています。
- 10月21日ー23日 ホテル預け(”きりぎりす”が入院のため)
- 10月23日 足がうまく動かない。
帰ってきたからなのか、食べる量が多い
緑のオシッコ続く
体重260g - 10月31日 食事がほんの少しになり、足はかなり不自由な状態
レントゲン・エコー・点滴
飲み薬(バイトリル、プリンペランシロップ、プレドニゾロン )
a/d缶
体重240g
レントゲンやエコーでの異常はなく、腫瘍などはないことがわかる
体がまるまることから、ハリネズミのふらつき症候群ではないと判明
では、なぜ歩けない?
体調が悪く、貧血などの影響で足に力が入らないのではないかという医師のお話
これ以上体重を測る気にならず、以後計測せず
- 11月1日 点滴
点滴後は多少元気になって、食事を取ろうとするがほんの少しのみ - 11月8日 点滴
缶詰食べない
ミルワームとほんの少しの食事のみ - 11月9日 点滴
当初、血液検査は生死に関わるということで行わなかったが、原因を突き止めるために肝臓と腎臓のみの最低限で実施
ALT 852
BUN 81.2
ミルワームと別の缶詰、少々食べる
腎臓は脱水の影響としても、肝臓が悪いことが判明
しかし、先生は治る可能性ありとのこと
病院での体重検査で214gほどであることがわかる(通常時からほぼ100gの減少)
- 11月10日 点滴
ミルワームとほんのわずかの食事 - 11月11日 点滴
ミルワームのみ食べる - 11月12日 点滴
飲み薬(ボミットバスター、ウルデナシン、フラジール、ヘパテクト)←結局飲むことはなかった
f-i/d缶
ミルワームさえも食べることができなくなる
前日は食べていたミルワームは、口に入れてもポロリとこぼすだけで、飲み込むことがない
この様子を見たときに、しぇりは生きることができないと考えるしかなかった
- 11月13日 力尽きる
朝、水を飲ませようとして、動かなくなってしまったしぇりを発見
体重217g
下にあるのが、ひと月ほど続いた緑色のオシッコです。↓
ハリネズミの性格
ハリネズミは、一般に女の子が気が強く、男の子は臆病と言われています。
しぇりは、気の強い女の子
しぇりは、ソルト&ペッパーのパイドだったので、途中で白に変色しました。
海外でのカラー一覧を見ると、スノーフレイクとなっています。
本当に雪のかけらのように白くて、きれいな子でした。
褒められるたびに、自慢のハリネズミだったのです。
いつだって気が強く、怒りっぽくて、決して気を抜かない。
そんなお嬢様か、お姫様のようなしぇりのことを
うちのお嬢様
と、友人には話していたものです。
体調が悪くなり、通院していて
もしかすると
という不安を持っても、プリプリと元気に威嚇しているのを見て
こんなに元気なんだから
と、復活する期待を持つことができていました。
最後の瞬間まで気が強く、そういう精神を貫いたしぇりには頭が下がります。”きりぎりす”も励まされてお世話を続けました。
最良の選択とは
最終的には、肝臓の障害、黄疸を引き起こしてしまったことを考えると、傷に対する抗生物質を飲ませていたことが悪かったのかもしれません。
それなら、お腹の傷を気にせずに治療に行かなかったら、しぇりは肝機能が悪くならなかったとも考えられます。かと言って、いつまでもぐちゅぐちゅしたお腹を放って置けるでしょうか?
それが他の病気を引き起こす可能性もあります。
どうすればよかったのかは、わかりません。
腫瘍やハリネズミに多いふらつき症候群もなかったしぇりを3歳8ヶ月で失うことになったのは、残念です。
支払った医療費
医療費を合計してみました。
72,067円
ハリネズミごとき小動物に、そんな大金をつぎ込んでと、思われる方もいるかもしれません。
でも、彼女の残した功績への感謝と後悔がないようにしたことが、気持ちの整理につながっていることは確かです。
暖かくなる頃、次のハリネズミを迎えたいと考えています。