目次
恵まれすぎた幼児期
わが家のミニチュアシュナウザー、アニスは留守番ができない犬でした。
飼い始めたときに住んでいたマンションは、1階に犬を飼っている家主さんが住んでいて、少々犬が吠えても全く苦情が出なかったのです。
そこで、アニスをひとりぼっちで留守番させようとすると、
ガン! ガン!
わめき散らしました。30分ぐらいはへっちゃらです。ワンワンなどというものではありません。
響き渡るように、ガン!ガン!
そんなところで育ってしまい、そのあとのマンションは
犬優先マンション
という、それこそお犬様には、至れり尽くせりで
アニスは、またもガン!ガン!吠え続けました。
30分以上出かけて帰ってきても、まだ吠えているというのは当たり前だったのです。
隣から苦情
- 隣の老夫婦が犬嫌い
- 住人は、年配で家にいることが多い
早速、家主さんから苦情が出ていることを知らされました。
吠え対策
もちろん、すっかり大人(成犬)になっているので、しつけと言っても簡単にすることはできません。
犬のしつけ学校
自分でできる範囲のことをやってみても、全く効果がなかったので
ネットで調べて問い合わせてみました。
学校「一応、期間が設定されているけれども、犬によっては効果がない場合もあります」
それは、正論だと思います。
しかし、
学校「しつけできなかった場合は、追加の期間と費用が必要です」
これは問題です。費用はいくらかかっても構わないから、効果があるまでやってほしいという人なら別ですが、
いつまでかかるかわからない費用を出すわけにはいきません。
万一、悪徳業者でお金を取ることが目的なら、だらだらと教育をし続ける可能性もあります。
心を鬼にする
ようやく、ここからが本論です。
長らく序章でお待たせしました。
こんなふうに悩んでいたとき、わが家に来たお坊さんに、ふと愚痴ってみました。
「電気ショック型の首輪を使おうかと考えているけれど、日本では否定的な意見が圧倒的に多いんですよ」
すると、お坊さんは言いました。
「心を鬼にするんです」
英語的には、こういう感じでしょうか。
I steeled [hardened] myself and punished my son severely.
お寺にも犬がいて、かつては使ったことがあるそうです。長くは語らなかったのですが、心を鬼にしてでも、教育すべきときはしなければならないという主旨だと思いました。
確かに、電気首輪をしないのは、優しい飼い主かもしれません。
ですが、その結果として起こることは、声帯をなくす手術をするとか、最悪は手放すことになってしまいます。
それに比べれば、多少痛いめをさせても、その後の生活がうまくいくのなら、そっちを選択したいです。
ペットしつけ首輪
DOGTRA ドクトラを使用
初めて首輪を使用した日、アニスをゲージに入れると、いつものように吠え始めました。
首輪が反応して、アニスは
「キャーン」と鳴きました。
そして、さらに吠えるので、ワンとキャーンの繰り返し
とても、見ていることができません。
とにかく止めるしかないので、声をかけてやりました。
すると、ようやく落ち着いたアニスは、吠えたら電気ショックがくるということを察知したようです。
アニスは1度使用したことで、吠えるのをやめました。
電気ショックについては、強さを調整できるので、弱いところから試すことができます。
一番心配したのは、電気ショックを与えても、怪物のごとく吠え続けたらどうしようかということでした。
それは、最悪の事態です。
そうならなかったので、ほっとしました。
賛否両論
この首輪の使用について、意見が分かれると思います。
ですが、”きりぎりす”はアメリカ人的にしっかりとしつけるために必要な方法だと考えます。
例えば、やたら無駄吠えする犬に長時間使用して、目で見てわかるような傷ができてしまうならやめるべきですが、たまに使用することは問題ないと思っています。
犬が吠えることで、近所から苦情を言われるということは、飼い主にとってかなりの問題です。精神的に耐えられなくなります。しかも、通勤は毎日のこと。
事は、一刻も早い解決が必要なのです!
”きりぎりす”は、首輪を使用したにも関わらず、そのマンションからは引っ越しました。
その後の近所づきあいを、うまくやり続ける自信がなかったからです。
「あばよっ!」
使用後
首輪を使用してアニスがどうなったか
その結果はこうです。
アニスは、首輪が反応しないように小さな声で鳴くようになりました。
これなら、近所迷惑にもなりません。14歳を過ぎた今では、首輪がなくても吠えることはなくなりました。
ちなみに、吠えると匂いが出るとか、振動する首輪もありますが、アニスはその種の首輪で吠えることをやめようとはしませんでした。
近所迷惑が気になって、飼い主がストレスをためたりするぐらいなら、思い切って
心を鬼にしましょう