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絶体絶命のピンチとはこのこと!
このカテゴリーでは、旅行中のエピソードを超えたハプニングについて書いています。
今回は、思い出してもゾッとする体験についてです。
場所はスペイン、今から30年ほど前に一人旅をしていました。
トレモリーノス Torremolinos
トレモリーノスは、スペインの南にあるアンダルシア地方、そのマラガという国際都市の近くにあります。1年を通して暖かく、太陽の光が眩しい地域なので、海外から訪れるお金持ちで賑わっています。
もともと、トレモリーノスに行ったのも珍道中なのですが、それについては後日アップします。
高級ホテル1泊
前日、真っ暗になってからこのホテルに宿泊した”きりぎりす”は、朝になってベランダから外を見て、とんでもなく高級なホテルに泊まっていたことを知りました。
しかし、そこで朝食を食べた(食べたはずですが?)後、どこへも行かずに駅を目指しているので、何しに行ったんだかよくわからない旅行をしています。
まあ、よくあることなんですけどね。
ただ、トレモリーノスの雰囲気を知りたかったというだけなのでしょう。
ホテルからトレモリーノス駅に向かう
前夜、マラガからタクシーで乗り付けた”きりぎりす”は、ホテルから駅までどのぐらいあるのか、はたまたどんな道なのかわかっていません。
ただ、ホテルで聞いた通り歩き始めたと思われます。
その道は田舎道で、両側にススキのごとく背の高い雑草が生い茂り、直線以外は道の先すら見通すことができません。
スーツケースを持っていたか、ボストンバックを持っていたか?その道をのらりくらりと歩いていました。車も人も誰も通っていません。
と、やや心細く思っていました。(ことわっておきますが、当時の”きりぎりす”は若いお姉さんです)
その心配は、別の出来事となって”きりぎりす”を襲いました。
ジャーマンシェパード6頭が登場
さっきも書きましたが、周囲が全く見えていない道です。
道はゆるやかにカーブしていて、シェパードが見えました。
1頭、2頭、3頭・・・・・(匹などと数える迫力ではありません)
周りには誰もいません。
「やつらは、放し飼いか野良犬です」
ガガガーーーーーン
引き返そうと考える間もなく、やつらは”きりぎりす”を見たとたんに、走って来ました。
「どうしようー」
「もしかしたら、ここで犬に食いつかれてお陀仏なのだろうか?」
あっという間に、シェパード6頭は”周りを取り囲み、顔を見ています。
しかし、”きりぎりす”は、考えました。
スペインの犬たちは日本と違ってかなり教育されている。街中もノーリードの大型犬が歩くのは珍しくない。
思いついたのは、無視
そして、まるで何も見えないかのごとく、目も合わせずにひたすら歩き続けました。しばらくは、ぞろぞろくっついていましたが、やがてもう関心がなくなったようです。
なあーんだ、つまんねえ
って、感じでしょうか。
命拾い
結局、しばらく歩き進んでも、そのシェパードたちを飼っているような家はありませんでした。やつらはどこからきたのかもわからないのです。でも、野良犬ではないと思います。
本当は、絶叫して助けを呼びたかったのですが、来る人は現れそうもなく、車も通りませんでした。
生きた心地がしないとは、このことでしょう。
ジャーマンシェパードから学んだ教訓
もし、一人旅をするなら、こんな恐怖があることも考えていてください。たまたま”きりぎりす”は、無事に通り抜けることができましたが、それが誰にでも通用するとは限らないのですからね。