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歯が全部抜けた
高齢者(95歳)の父には、1本も歯がありません。
全部抜けてしまってから5年ぐらいになるでしょうか?
それを知ったのは、父がやっていたブログ
(今は書いていません)
ここに
「最後の1本が抜けた」
と書いてあるのを見たからです。
入れ歯の紛失
全部抜ける前、父は入れ歯をしていました。
でも、その入れ歯もいつの日か失くしていたようです。
新しい入れ歯を買ったことも読んだ気がするので、入れ歯は
少なくとも2セットは使っているはずです。
なぜ入れ歯が失くなるのか?
入れ歯を失くしてしまう
その理由については、定かでありませんが
あるとき、父の最寄りの駅にあるお店(キオスク的な店舗)
そこのご主人が話してくれました。
最近は、ぼんやりしているときが多くて
先日も、そこに座っていたあと
見たら、入れ歯だけが置いてあったんや
入れ歯だけ、残っているというのはどうなのでしょうねw
おそらく
父はそこの椅子(石で作ったもの)に腰掛けて何かを食べ
その後、外した入れ歯を忘れて行ったのでしょう。
そんなふうに見てくれている人がいたらいいのですが、そうでなければ
入れ歯は失くなります。
高齢者の場合、外して忘れるというのがほとんどではないでしょうか。
歯茎だけでも食べられる
いつの間にか、入れ歯は失くなり
父は歯茎で食事するようになっていました。
自分でも入れ歯を失くすことに気づいているのか、新しく買う気はないようでした。
しかし、
しっかり噛むことで認知を防げる
という話もありますし、まあ認知にはなっているけれど
これ以上の進行を遅らせることができるなら
それは、うれしいことです
で、入れ歯を作ってあげようと考えましたが、父の家と”きりぎりす”の家は
公共交通機関で約80分ほど離れています。
そこから、また歯医者に通って入れ歯を作るお手伝いなど、どう考えてもできません。
そのため、新しい入れ歯はあきらめていました。
訪問歯科に依頼する
訪問歯科の存在
”きりぎりす”には、100歳になろうとしている伯母がいました。
その後、100歳を迎えることがきました。
2023年に他界しましたが、当時、伯母と同居していた従姉妹から
訪問歯科の存在を聞きました。
伯母のところには、歯科医が来てくれていて、入れ歯ももちろん使用していると。
ということで、訪問歯科を探すことにしました。
訪問歯科を探すなら
ネットで探して、連絡してみましたがうまくいきません。
時間が合わないのを繰り返すうち、連絡が来なくなりました。
高齢者の入れ歯など、利益も少ないでしょうからね。
はて、どうしよう?
というのを見つけて、ダメ元でメールしてみました。
ほとんど期待していなかったのですが、即座に手配してもらえました。
実際に来てもらえる歯医者さんを探してくれるというのですから、便利ですよね。
訪問歯科119番の担当の方に電話するのは、フリーダイヤルですし
思った以上にスムーズに、訪問してくれる歯医者さんが決まりました。
訪問での入れ歯作り
”きりぎりす”の都合があるので、週一で来てもらって
だいたい2ヶ月ぐらいで入れ歯は完成しました。
滞在時間は、毎回10分ぐらい、長くても30分以内です。
費用は、全部で13,000円ほどです。
(障がい者手帳2級所持してます)
父は入れ歯をした感想を、良くも悪くも何も言わず
ちゃんとはまっているやら、ぐらぐらしているのやら
さっぱり、わからず
ただ、いっしょに食事をして見ていると
なんだか、『入れ歯という食べ物』をいっしょに食べているような
ときどき、手で入れ歯を外しながら食べているような
便利なのか?、邪魔なのか?
そんな感じがしていましたが、ひと月近くは使用していました。
できあがった入れ歯
ひと月後はどうなったか?
やはり、入れ歯は失くなりました。
上の歯だけ失くなったようで、下半分はあります。
入れ歯が半分だけあっても使えないだろうと思っていましたが、なにやら
父は下の部分だけを使っているようです???
ま、いいか
そんな状態で過ごしていましたが、それからひと月ぐらい
やはり、入れ歯は姿を消していました。
まあ、1週間ほどで失くしてしまうかもと思っていたので
それに比べれば、長く使用していましたが。
訪問歯科の先生に聞いていたのですが、入れ歯は作った後
失くしても、半年ぐらい?はすぐに作れないのだとか。
父の場合
また作ったとしても、すぐに失くしてしまうでしょう
もしも同居している人がいたら
「あれ!入れ歯はどうしたの?」
と気がついて探すこともできるのでしょうけど、一人暮らしでは
どうしようもありません。
もう、入れ歯はなしで、歯茎を使用してもらう
ということにしています。
歯がなくても、ほとんど問題なく食べられるのが不思議ですが
それだけ適応力があるということなのでしょうね。